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物類称呼
四/器用
衣架、かけさほ(○○○○)、〈俗称〉 上野にてみせざほ(○○○○)、下総猨島郡にてみぞゞ(○○○)と雲、筑紫にてならし(○○○)と雲、 今按に、みぞゞは御衣(みぞ)なり、そはさほ(お)の反そなれば、みぞゞと称するは、古き詞なるべし、疑らくは、平将門の時代の遺風にてやあらんか、又世に衣桁(いかう)お、みぞかけといふも同じ心也、杜甫か詩、翡翠鳴衣桁と有は、是衣お〓す竿なり、