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骨董集
上編上
風呂犢鼻褌
当時〈○完永正保〉は常には煙管おたづさへず、たま〳〵遊行の折は、たづさふる事あれども、みづから懐中せず、奴僕にもたせたるゆえに、丈いと長し、きせるの頭(○○○○○)、雁の首に似たるゆえに、雁首の名目残れり、火皿いと大きし、一代男巻之二、完永此の風体おいへるくだりに、五ふくつぎ(○○○○○)のきせるとあるは是なるべし、〈○図略〉