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雅遊漫錄

千里鏡(○○○)正字通雲、今西洋国千里鏡、磨玻璞所成者、以長筒窺之、見数千里、復制小者于扇角、近視者能使之遠、山泉遠望の地に遊に携之ば甚興有、舶来花夷の制、此土にて制する物品類美惡あり撰べし、長房が縮地の術おからず、誠に巧なる具なり、千里鏡先より瞡(のぞけ)ば近もの遠くみゆる、正字通の説ごとく、別に造らざれども両用あり、すべて紅毛の制せるもの可なり、