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後松日記

清器〈○中略〉ふるきよの、しん殿のさし図おみるに、かはやといふはみえず、されど必下屋などにつゞきてあるべし、なくてはいかゞはせん、又主人などは、おほつぼ(○○○○)、しのはこ(○○○○)お用ひて、近習の女房とり伝へて、ひすまし、長女、廁人等にわたすなるべし、常夏の巻にみえしは、女御のおほつぼおとる事なり、、貞観式には、他行に清器おからひつに入れてもたしめ、ひすまし等供奉すとみゆ、上代のいまと異なる事おもひの外なり、