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八雲御抄
三下/枝葉
雑物部〈附調度〉
船 いは〈国見するなどいへり 天神駕給歟 万、ひさかたのあまのさくめがいは舟のとめしたかつはあせにけるかも、と雲り、〉 つり あま ほ いさり とも から おきつ はし かたはれ 千 もゝ しば たかせ川〈舟也〉 夜 泊うき かは 海舟 つま向〈七夕〉 たなゝしお〈小舟也〉 あけのそお〈装束舟歟〉 のぼり まつら いな〈もがみ河〉 さほ〈万〉 ひ〈万、ゆたにとよめり、〉 わたし 塩 ひき〈万〉 はや さゝ すて はし お われ くだり あさこぐ おほ わたり あしがらお〈あしがらの海舟也〉 あしわきおあしかりお こもかりお〈もかりぶね〉 よつの舟〈唐使舟也〉 おほみ う うかい もろこし しふ あや いつて〈万、伊豆より出舟也、〉 あしはやお〈島伝といへり〉 かもといふふね〈かもに似也、万、おきつ鳥かもといふふねといへり、〉 見 むかへ〈万〉 車〈今様にも〉 やふね つまよぶ つくし さにぬりお船〈七夕〉 さくらかはまきたる舟〈桜皮おまきたる也〉 くほ〈七夕〉 や とわたる 鳥 船でとはいづる也、万にも出とかけり、 つばら〳〵〈舟のかぢのおと也〉