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倭訓栞
前編十四/多
たなゝしおぶね(○○○○○○○) 万葉集に、棚無小舟と見ゆ、舟は舳にも艫にも棚ありといふは非也、こはとも板、へ板といふ、棚とはいはず、童蒙抄に、棚とは、うらうへのふなばたに打たる板おいふ、舷也、至て小き船には棚もなきなりといへり、