[p.0628]
栄花物語
三十一/殿上の花見
長元四年九月廿五日、女院、〈○一条后上東門院〉住吉石清水へまうでさせ給ふ、〈○中略〉かも河じりといふ所にて、御ふねにたてまつる、ふねはたんばのかみ章任がつかうまつらせたりける唐やかたのふね(○○○○○○○)に、こまがたおたてゝ、かゞみ、ぢん、したんなどお、さま〴〵おかしきさまにつくしたり、