[p.0640]
東雅
九/器用
舶つくのふね 倭名抄に唐韻お引て、舶は海中大船也、楊氏漢語抄に、つくのふねといふと注せり、神功皇后紀にも、帆舶の字お読てほつむといひけり、つむといひ、つくといふがごときは、其語転ぜし所也とみゆれど、其義は不詳、〈つくのふ子とは、海中の大船とみへたり、つくといひ、つきといふ、相転じていひし常の事也、御調物など運漕する所なるおやいひぬらむ、つむといふも、また積載るおいひしもしらず、〉