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竹取物語
右大臣安陪のみうしは、財ゆたかに、家ひろき人にぞおはしける、其年渡りけるもろこし船(○○○○○)の、わうけいといふ人のもとに、文おかきて、火鼠のかはごろもといふなるもの、買ておこせよとて、つかうまつる人の中に、心たしかなるものおえらびて、小野のふさもりといふ人お付てつかはす、