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高倉倪厳島御幸記
福原より、けふ〈○治承四年三月二十日〉よき日とて、舟にめしそむべしとて、唐の舟(○○○)まいらせたり、まことにおどろ〳〵しく、画にかきたるに違はず、たうじんぞつきて参りたる、〈○中略〉廿一日、〈○中略〉福原の入道〈○平清盛〉は、からの舟にてぞうみよりまいらるゝ、