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永享九年十月二十一日行幸記
一入夜三の有御舟、主上〈○後花園〉御引直衣にて、寝殿の南の庇、東向の妻戸より出御、〈○中略〉御座船有屋形、上に鳳凰二有、両方舳さきに玉あり、〈台にすはる〉したに水引有、色紅和歌の御舟也、主上がくお被遊、御笙也、〈○中略〉竜頭の船、〈水引色青〉詩の舟也、〈○中略〉鷁首船〈水引色青〉管絃舟也、