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倭訓栞
前編二十八/保
ほ 帆は穂より転ぜるにや、遠くよりあらはに見ゆる意なるべし、凡てあらはなる事お、帆にも穂にもよせていへり、又羽と通ふなるべし、字彙、棹船羽也、と見えたり、南京福建船の帆は竹のあじろなり、北国おまわる船も、此に効ふといへり、さゝほ(○○○)は箬篷也、木綿ほ(○○○)は縫布也、童蒙容韻に䉶もよめり、