[p.0706]
倭訓栞
前編二十八/保
ほつゝしめなは(○○○○○○○) 帆筒標縄の義、今の水縄なるべし、舟の帆柱お立るに、筒といふ所ありて、船お新造するに、此できたるが、家作の上棟にひとしく祝するといへり、されば是にて縄おくり上、くり下すお、しめなはといふ、堀川百首に、
もかり舟ほつゝしめなは心せよ川ぞひ柳風に波よる