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平家物語

水しま合戦
のと殿、〈○平教経〉大音声お上て、いかに四国の者ども、北国のやつばらに、いけどりにせられんおば、心うしとは思はずや、みかたの舟おば、くめやとて、千よそうのともづなへづなおくみあはせ、中にもやいお入、あゆみのいた(○○○○○○)おひきわたし〳〵、わたひたれば、舟の中は平々たり、