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人見雑記
応神紀に播磨にて、髪長媛お奉るとて舟に乗り来りし人、鹿皮お被りければ、其が舟著し港お鹿子の水門と雲といへるは、左もあらん、水主おかこと雲も、此時より始るとは、余りに理なしと雲べし、かことは、楫子と雲詞の省けるなり、