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栄花物語
四/見はてぬ夢
后の宮〈○円融后藤原詮子〉なやませ給ふ、〈○中略〉おりいのみかどになぞらへて、女院〈○東三条院〉と聞えさす、〈○中略〉さて其年〈○正暦二年〉のうちに、はせでらに参らせ給ひぬ、〈○中略〉院は、からの御車(○○○○○)にてたてまつれり、