[p.0840]
源氏物語
四十九/寄生
そのよさりなん、宮〈○女二宮〉まかでさせ奉り給ける、ぎしきいと心ことなり、うへの女房、さながら御おくりつかうまつらせ給ける、庇の御車にて、庇なきいと毛三、檳榔毛のこがねづくり六、たゞのびらうげ廿、網代二、女房三十人、わらは下仕へ、八人づゝさぶらふ、