[p.0846]
栄花物語
三十一/殿上の花見
長元四年九月廿五日、女院、〈○一条后上東門院彰子〉住吉石清水へ詣でさせ給ふ、〈○中略〉讃岐守よりくにの朝臣のつかうまつりたる御車にたてまつりておはします、〈○中略〉いだし車三、東宮の大夫、〈○頼宗〉権大納言、〈○長家〉左衛門のかう、〈○師房〉たてまつり給くり、思ひ〳〵なる半蔀車の透きとほりたるなり(○○○○○○○○○○○○○)、