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江戸名所図会

牛小屋 牛町にあり、〈延宝江戸図に、此地お牛の尻と雲とあり、〉牛お畜する家多く、牛の数一千匹に余れり、〈○中略〉古は淀鳥羽にのみありて、都の外には牛車なかりしに、御入国〈○徳川家康〉の頃より許宥ありて、江府にも是お用ゆる事となれり、余は駿河にあるのみにて、唯此三け所に限れりとぞ、