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紫の一本

武蔵野
武蔵野は行けども家の果もなしいかなるむまに乗てめぐらん
陶々斎が雲、此歌能しとも思はれず、乗りてめぐらんといへども、乗る物なし、馬も駕もならずば、責て代八車になりとも乗りたらば、よからんと雲、