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羽倉考

下簾不可為略語之事
下簾は衣にてものせる物なれども、簾と雲は、隻簾の如く前に垂るが故なるべし、直に其物に非ざれども、或は体、或は用の似たるお以て、名くること少からず、〈○中略〉諸抄に下簾の別名見えざれば、略語にては非ざるべし、