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栄花物語
三十一/殿上の花見
長元四年九月廿五日、女院、〈○一条后上東門院彰子〉住吉石清水へ詣でさせ給ふ、〈○中略〉讃岐守よりくにの朝臣のつかうまつりたる御車に、たてまつりておはします、左右のそばに鏡の月お出してえがき、いみじきことお尽したり、