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本朝軍器考
六/火器
大友が家の事しるせる記に、天正四年の夏、宗麟入道が領せる肥後国に、南蕃より大の石火矢来れるお、入道やがて彼の国より修羅おもて、豊後の国臼杵の庄丹生の島迄引きよせて、悦ぶことかぎりなく、其名おば国崩となん名ける、