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栄花物語
二十九/玉の飾
月ごろ、百体の釈迦、つくりたてまつらせ給へる、いそぎ給へりとて、この廿一日〈○万寿四年六月〉にぞわたしたてまつらせ給、〈○中略〉九十九体は、たごし(○○○)といふものにのせたてまつりて、あおく裏やうしたるきぬばかまきて、四人づゝもてたてまつりたり、