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秋の夜の長物語
哀天ぐばけもの成とも、われらおとりて、ひえの山へのぼせよかしといひて、唐崎の松の木陰にて、やすみいたるところに、年のいとたけたる山伏の、四はうごしにのりたりけるが、こしおまへにかきすえさせて、〈○下略〉