[p.0950][p.0951]
太平記

主上上皇御沈落事主上、〈○光厳〉其日は篠原宿にぞ著せ給ふ、此にて怪げなる網代輿お尋出て、歩立なる武者共、俄に駕輿丁の如く成て、御輿の前後おぞ仕りける、