[p.0959]
続視聴草
初集十
乗物名目
女房の輿とは、今の世も女乗物と雲が如く、其製造聊かたがへるなり、猶下簾等あるべし、今京師にて用らるヽ女轅は、必下簾あり、京師の俗に、是お車轅など雲へり、将軍家出行之至極の内々なる故、女轅お用て、供奉おも少略あるなり、