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三十二番職人歌合
二十六番 右 輿舁
旅の世のうきおいとはゞ輿舁のくるしむみちぞさし合せなる〈○中略〉右のこしかき、旅の世に身お捨て、苦おしのがば、終に安楽の国にのぞまむ心お会得せり、三人輿にさへ遠路はかなひがたき、さしあはせの苦行、あぢきなくぞ侍る、