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甲子夜話

左近は胸次の不凡ゆへにや、物好にて、一時にせられしこと、後に伝ること多し、駕籠の腰、昔は高くて出入むつかしヽと也、左近好みて腰お浅く造られしより、人々それに倣ひ、今は一統の形、同じやうになりたり、