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守貞漫稿
後集三/駕車
はうせんじ駕籠(○○○○○○○) 法仙寺などの字歟、追考すべし、此より以下は町かごと称して民間に用ふ、民間用是お最上とす、上下等著用にて、是に非れば乗ことかたし、豪富等の市民用之、又武家にも用ひざるに非ず、大名家来の小身は用之、〈○中略〉
京四つ駕籠(○○○○○) 江戸にての名目也、京四つ手かご(○○○○○)の略なるべし、はうせんじの次はあんぼつ、あんぼつの次に京四つ也、此戸は引戸にしたるもあれども希にて、垂れお専とす、
あんぼつ(○○○○) 是も江戸の名目也、京坂あんだと雲景四つより上也、
ほうせんじ以上は前後直立し、あんぼつ以下は後ろ直立、前は上にて出張たり、