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東雅
一天文
むつきといふ事は、むつびづきと雲也、上古の語に、すめむつ神などいふ事はあれど、むとのみいひ、睦の義ありとも見えず、又むつびといひ、つきと雲、つといふことばのかさなれる故に、ひとつのつといふことばに、ふたつのつといふことばは、こもれりなどもいふべけれど、それもまたしかるべしとも思はれず、