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東雅
一天文
きさらぎ、やよひなどいふごときも、ふるく釈せし所のごときは、其釈なからんには、空さへかへりぬる月也とも、草木のおひそふる月也とも、しかるべしとも覚えず、古語にきさとも、きさけとも、きさきとも、きさいともいひし事どもあれば、其釈せし所の義とは同じからず、