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栄花物語
二十四若ばえ
はかなくて万寿二年正月になりぬ、〈◯中略〉枇杷殿〈◯三条后藤原研子〉には、ことし大饗せさせ給はんとていそがせ給、〈◯中略〉ついたち二日(○○○○○○)臨時客とて、其日女房かずおつくしていろ〳〵おきたり、