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栄花物語
二十一後悔大将
かくて内大臣殿のうへ〈◯藤原教通妻、中略、〉しはすのつごもりばかりに、いとたひらかにて男君生れたまひぬ、〈◯中略〉ついたち六日(○○○○○○)は、七日の夜なれば、めづらしげなき御事なれども、としのはじめ〈◯万寿元年正月〉とて、いみじきころなれば、いとヾめでたし、