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枕草子

これ〈〇雪山〉いつまでありなんと、人々のたまはするに、〈〇中略〉む月の十五日までさぶらひなんと申お、御前にもえさはあらじとおぼすめり、女房などはすべて年の内つごもりまで(○○○○○○)もあらじとのみ申に、あまりとおくも申てけるかな、げにえしもさはあらざらん、ついたちなど(○○○○○○)ぞ申べかりけると、下にはおもへど、さばれさまでななどいひそめてん事はとて、かたうあらがひつ、