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倭訓栞
前編十六都
つかのま 喜撰式に、若詠時時つかのまといふと見ゆ、時の間也、つかは時と通ず、又万葉集に束間とありて、一握の間にて暫時おいふともいへり、夏野行牡鹿の角のつかの間といへるは、角落てまた手一束ほどに生出たるおいふ也、