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古事記伝

今将下地時、凡そ今と雲に三意あり(○○○○○○○○)、一には字の如く常雲今なり、二には今一など雲て、有が上に猶添むとするお雲、三には将然ことの近きお雲、〈俗にやがてとも、おつヽけとも雲に同じ、即今にともいふなり、〉今返来むなど雲是なり、〈此に又一意あり、今早と催すにいふ是なり、又今者と雲て、今は此ぞ限と雲意に用ることあり、〉こヽは其意にて、地に下むとするほどの近きお雲、