[p.0075][p.0076]
八雲御抄
三上時節
暁 しのヽめ〈凌晨とかけり〉 山かつら〈暁天雲也〉 ありあけ あけくれ 暁おば、万にあかときともいへり、たまくしげ〈暁名也〉 万、あかつきこめて、〈夜中心也〉 しぎのはねがきなどよめるは、たヾあか月ある事なり、ねざめといふおなじ事也、 いなのめともいへり〈稲目とかけり、在六帖、〉 いなひめ、いなのめ、〈同事也〉 万十に、いなひめのあけ行と雲り、これ暁なり、あかつきお、あけがたとはよむべからざるよし、定家説也、