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八雲御抄
三上時節
夜 むばたま  さよ ひとよ〈次第にかくのごとし〉 もヽよ ちよ ぬばたまは本説雲、万葉にむばたまといへり、又ぬばたまともいへり、万には両説なり、 五百〈いほ夜なり〉 ゆきもよ あめもよ あま夜 月夜 しも夜 よは みじかよ なが〳〵しきよ さよ中〈小夜中也〉 万十に、したよのこひとよめり、〈夜中也〉 よごろ よかず〈源氏詞也〉 よひヽかり〈やう〳〵ふくる心也〉 よくたち〈同事也、源なり、〉