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翁草
百九
朔旦冬至 百二十代今上皇帝〈御諱兼仁◯光格〉実は帥宮典仁親王の御子也、〈◯中略〉天性聡明の君にて、御学問お好ませられ、朝儀の廃れたるお興し、旧きに返さしめ給ふ、叡慮浅からず、天明六丙午年朔旦冬至に当れり、故に絶へて久しき旬節会お行はれ、南殿に出御成て、臣下賀表お奉る、