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改正月令博物筌
三月
八十八夜 立春の節より八十八日めおいふなり、俗説に名残の霜といふ、凡春の気終り、夏の火気に変化するの節なれば、霜も此頃よりふらざるおいふなるべし、此とき霜降れば、草木のわかばへお損ず、かねて其ふせぎおすべし、綿おまくは、此前後なり、八十八夜の前より、四月五日までまくなり、