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日本歳時記
五九月
五節供の中人日お除て、上巳、端午、七夕、重陽は、中華にも賀する所の俗節なり、その月日みな奇にして、陽数にあたるおとれり、これ古人陽お尚ぶの意なりと、草木子に見えたり、此説正し、まことに古人の意お得たりと雲ふべし、然るに後人その義おしらず、周王、屈原、織女、桓景等お以て職として此由とす、その妄謬はなはだし、