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守国公御伝記

中元の日は、生御魂の祝とて、上邸より鮮魚お進ぜられ、又保国公、恵徳公お始め、公子方来玉ひて、打網、垂釣等なし玉ひ、其魚お速に庖丁して勧め玉ふ、双親ある者は皆釣お許し、供奉に来る者も、多くは親ある者お召具し玉ふ、