[p.0162]
逸号年表補考
新井君美主の、某氏へ贈られたる手簡に雲、鎖要紀年に、本邦年号之由被仰下候、奇代の幸と存候、〈信友雲、上件の古碑の、永昌年号のことおさし玉へる文なり、〉先其日本の年号御写奉願候雲々、朝鮮之書に、此方にて知れぬ年号の内、三四はこなたの神社仏寺の古縁起、并系図慥に出候もの有之候、彼永昌元年もあなたへかヽはり不申、こなたの年号、たま〳〵相合候事と被存候雲々、