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松屋筆記
六十七
勘文、并年号の訓法、及唐音対馬読、
同条〈◯革暦勘文革命仗議記〉に、〈◯中略〉建仁難諱、年号用対馬音、御諱用唐音、非深難歟、〈愚按、仁字已同、和漢之音、差別無其詮歟、然而不復言、〉両箇之間、付軽可計用雲々、按に、対馬読は尼法明、百済より伝来せる訓法にて、呉音也、法明は、山階寺維摩会興行の尼也、年号の訓法は、漢呉音付軽可計用よし此文にて知べし、