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長等の山風附録

頼業真人の、白雉お改て雲々といへるは、上に挙たる如く、二年癸酉三月に、白雉お献れる瑞によりて、すなはち白雉と改元ありけるお、其年更、白鳳と改られたる由の伝のありけるなるべし、〈◯下略〉
◯按ずるに、上文引く所の愚管抄、及び次下引く源平盛衰記に拠る時は、一年に再び改元ありしは、壬申歳なりしが如し、記して疑お存す、