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源平盛衰記
三十四
京屋嶋朝拝無之事
元暦元年正月一日、院は去年の十二月十日、五条内裏より、六条西の洞院の業忠が家に御座有けれども、〈◯中略〉礼儀行はれ難して、拝礼も被止けり、又朝拝もなし、〈◯中略〉平家は讃岐国屋嶋の礒に春お迎て、年の始成けれ共、元日元三の儀式事宜からず、主上御座けれ共、四方拝もなし、小朝拝もなし、
元暦元年正月一日、院は去年の十二月十日、五条内裏より、六条西の洞院の業忠が家に御座有けれども、〈◯中略〉礼儀行はれ難して、拝礼も被止けり、又朝拝もなし、〈◯中略〉平家は讃岐国屋嶋の礒に春お迎て、年の始成けれ共、元日元三の儀式事宜からず、主上御座けれ共、四方拝もなし、小朝拝もなし、