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友俊記
年中御作法の大概物がたり
一夜に入て、元日の節会おこなはる、内弁は一の人、或は左右の大臣内大臣、かはるがはる三節会参役なり、始終内弁の事あり、なかばより与奪あれば続内弁(○○○)といふ、陣後なれば、陣後の続内弁などヽいふ、外弁(○○)は右大臣臨期の不参なれば内大臣也、又は大納言也、多くは第一の公卿外弁の上首也、〈◯中略〉五位の外記史は、非侍従(○○○)の見参に入る、但し外記よりすヽむる見参に、次侍従(○○○)非侍従の見参二通なり、地下にては、五位外記史のみ非侍従の見参に入るヽ也、散状といふは、職事より大臣、納言、弁、少納言、左右の次将まで、横折の紙に書て、外記官に出さるヽおいふ、〈此散状お見て、大外記此両見参おしたゝむる事也、見参は強紙なり、ながきは続でしたゝむ、かけ紙なり、〉