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禁中当時年中行事
御朝物、毎朝川端道喜上る、川端は奈良之京より今の平安城へ住居するよし雲々、近世かれが家の粽お世の人賞玩之、道喜前の名五郎右衛門と雲、今以子息五郎右衛門と名乗る、 御朝物之事、小豆餅之由、いつの頃よりか如此ありし、朝拝被遊に早朝の事故、是お被召上し歟、数は五十、今の一文取よりか大き成由、今者不被召上歟、女房達抔これお可被給歟之由雲々、又人是お牛の舌餅と雲、