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御湯殿の上の日記
慶長十二年正月廿三日、しよれいにて、せいりやうへならせられ、とざまのおとこたちへ御たいめん、そうじやうも御れい申さるヽ、一そくしん上申、くすししゆうも御れい申、十でう御くすりしん上申、たうさんにいつものごとく御あふぎたぶ、めんほういん殿より御たるまいる、かぢ井殿御しでし、御むろの御所、せうろういん殿、たかつかさ中納言殿、ちうじやう殿、ふしみ殿、つねの御所にて御たいめんあり、こん二こんまいる、このえ殿より御たちおりかみまいる、二でう殿御みまにて御たいめん、こん二こんまいる、からすまるおやこ、やなぎはら、日のおやこ三人、つね御所の御さしむしろにて御れい御申あり、てんはい御いたヾきあり、